アスベストにも種類がある、検査が必須な理由

アスベストは体内に入ると悪性中皮腫や肺がんを初めとした疾患を発症する恐れがあることから、2006年頃からその使用や製造、輸入、譲渡、提供が禁止されました。建築物の吹付け材、断熱材、防音材といった用途に用いられ禁止される年代以前の建物には未だ残っている可能性があり事前検査が必須です。アスベストの事前検査は2020年頃から義務化され、その2年後にはその結果を都道府県などに報告することも必要になりました。事前調査は基本的に請負金額や工事規模に関係なく全ての工事が対象となるとされ、これを怠ると大気汚染防止法に基づき罰金刑が科させる可能性があります。

検査対象となるアスベストは大きく分けて6種類あり、クリソタイルとアモサイト、クロシドライトの3つは工業製品の原材料に利用されました。クロシドライトが3つの中で毒性が高いと言われ、クリソタイルと比べて500倍の発がん性があります。かつては石綿と言えばこの3つの事を指してましたが、2008年頃にトレモライトとアクチノライト、アンソフィライトの3つが追加されました。石綿の調査には定量分析と定性分析の2つに分かれ、試料を採取したのち前者なら含有量を後者ならその有無を調べます。

有害物質の有無が判断出来れば良いので、一般的に定性分析先に実施することが多いです。定性分析は目視での判断が難しいことから行われ、調査の際は偏光顕微鏡やX線などを使用してアスベストの有無を調べます。

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